AAA

1.2.7 拡張音声解説 (収録済)

WCAG 2.2 達成基準 1.2.7 は、レベルAAAに該当する高度なアクセシビリティ要件です。
この基準では、映像コンテンツにおいて、重要な視覚情報を十分に説明するために「拡張音声解説(Extended Audio Description)」を提供することを求めています。

要点

同期メディアにおいて、音声解説を挿入する余地がない場合(セリフが絶えず続いている等)、映像を一時停止して解説を挿入する拡張音声解説を含むバージョンを提供しなければならない。

背景と目的

  • 通常の音声解説(1.2.5)では、ナレーションやセリフの「隙間」に視覚情報を補足する必要がある。
  • しかし、セリフが途切れない動画では補足のための時間が足りず、視覚的な情報が伝えきれない。
  • このような場合、映像を一時停止させて、視覚情報(例:登場人物の表情、文字、ジェスチャー、画面構成など)をしっかり説明する必要がある。

具体例

通常の音声解説(1.2.5)

「男性が部屋に入ってくる」(セリフの合間に挿入)

拡張音声解説(1.2.7)

【映像一時停止】部屋に入る直前の男性は緊張した表情を浮かべ、手には白い封筒を握っている。室内には大きな赤いソファと、右奥に置かれた写真立てが見える。
解説後、映像を再開。

ポイント

対象メディア

映像+音声が収録された動画

提供方法

通常版とは別の拡張音声解説付き動画として用意する

技術

HTML5 <video>要素、メディアオルタナティブ切替、ナレーション編集

配慮点

ナビゲーションから明示的に「拡張音声解説あり」と示すことが望ましい

利点

視覚障害者に対する情報保証

映像に依存した情報(表情、動作、テキスト表示など)を完全に伝えることが可能。

教育・医療・行政などの分野に有効

情報の正確な伝達が重要な領域では、拡張音声解説によって理解度が大きく向上。

公共調達や国際基準対応

高いアクセシビリティ基準を満たすことで、公共案件や海外展開において有利に働く。

注意点

  • 拡張音声解説はWCAGのAAAレベルであり、法的義務ではない(多くの国ではAAまでが標準)。
  • ただし、アクセシビリティに対する高度な配慮や企業姿勢を示す点で、公共機関・教育機関・CSRの観点から重要視されることがあります。
最終更新日:2025年11月21日
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