AAA

2.2.5 再認証

WCAG 2.2 における達成基準 2.2.5「再認証」(Re-authenticating)【等級 AAA】は、以下のような内容です。

要件

セッションが期限切れとなった際に、ユーザーが入力したデータや操作内容を失わずに再認証できること。つまり、セッションタイムアウト後に再ログインしても、中断前の作業状態が保持される必要があります。

達成基準の対象となる状況

状況説明
セッションタイムアウト一定時間操作がないとログアウトする認証付きサイト(例:ECサイト・会員ページ)
入力フォーム長文入力フォーム、アンケート、注文フォームなど
カートや操作履歴ECサイトのカート、設定したフィルター情報など

アクセシブルな対応例

状況対応方法
入力中にセッションが切れたログイン後、入力内容が復元された状態でフォームに戻る
カートに商品を追加後、タイムアウト再ログイン後もカート内容が保持されている
作業中に強制ログアウト再認証後、直前のページやステップに復帰できるようにする

この基準が重要な理由

  • 認知・身体・視覚などの障害がある方は、入力や操作に時間がかかる傾向があります
  • 長時間を要する操作中にセッションが切れて内容が失われると、大きなストレスや不利益となります
  • モバイル利用や支援技術利用者においても、途中離脱・再開が頻発するため、状態保持は重要です

利点

  • 入力作業のやり直しが不要
  • 時間をかけて行った操作の保全
  • ストレスや混乱を大幅に軽減
  • 支援技術利用者や高齢者にもやさしい

実装のポイント

  • フォームの入力値をセッション/ローカルストレージで一時保存しておく
  • サーバー側でタイムアウト時にも POST データを保持するしくみを設計
  • 再認証後、リダイレクト先を保持して元の状態に戻す
  • ユーザーに対して「セッション延長しますか?」の選択肢を出すのも有効(2.2.1にも寄与)

備考

この基準は 等級 AAA(最も高度なレベル) であり、法的義務ではないものの、公共機関・医療・金融・教育機関などで配慮されるべき内容です。

最終更新日:2025年12月01日
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