A 非干渉

2.3.1 3回の閃光、又は閾値以下

WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)2.2 における達成基準 2.3.1「3 回の閃光、又は閾値以下」(Three Flashes or Below Threshold)【等級 A】は、光感受性発作(てんかん)などの発作リスクを軽減することを目的とした基準です。

要件

1秒間に3回を超える閃光(フラッシュ)を含むコンテンツは、発作を引き起こす可能性があるため禁止されます。ただし、「閾値以下」の条件(特定の面積・輝度・色など)を満たす場合は例外とされます。

具体的な「閃光」の定義

条件内容
閃光とは急激な明暗の変化(白→黒→白 など)、強い色の点滅などを指す
禁止されるのは1秒間に 3回を超える閃光 が含まれていて、かつ面積や明度の条件を 閾値超えしている場合

実装での注意点

状況推奨対応
動画・GIF・アニメーション使用時・閃光や激しい点滅を避ける
・明暗の切り替えはゆるやかに
JavaScriptやCSSアニメーション画面全体を一気に点滅させるような効果を避ける
外部動画(YouTubeなど)閃光を含む映像を使用しない、または注意喚起を記載する
自社で制作する映像PEVI(Photosensitive Epilepsy Video Image)テストなどで安全性を確認する

よくある違反例

  • 強烈なカメラのフラッシュを模した映像
  • ホラー系やEDM系で頻出する画面全体の点滅演出
  • GIFバナー広告での高速な明滅効果

なぜ重要か

  • 光感受性てんかん(Photosensitive Epilepsy)の方にとって、特定の光の刺激が 発作の引き金 となる
  • これを予防することで、命に関わるリスクを回避できる
  • WCAGでは、視覚に依存するユーザーだけでなく、神経系の障害にも配慮することを明確に求めている

利点

  • 命に関わるリスクの回避
  • 安全で誰にとっても不安のないユーザー体験
  • 公共性の高いサイト・動画においての信頼確保

検査方法(簡易)

  • コンテンツ中の映像を再生し、「1秒間に3回以上の点滅」がないかを目視チェック
  • 専用ツール(Photosensitive Epilepsy Analysis Tool (PEAT) / Trace Center’s Flicker Tool(Windows専用) / Adobe After Effects や DaVinci Resolve のフリッカーテストプラグイン)

補足

  • レベル A(最低限の配慮)であるため、すべてのウェブサイトで遵守が必須です。
  • 制作物がテレビCM・動画広告にも展開される場合、JBA(日本民間放送連盟)ガイドラインも併せて確認するのが望ましいです。
最終更新日:2025年12月01日
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