AAA
3.3.5 ヘルプ
アクセシビリティにおける 3.3.5 ヘルプ(Help) は、ユーザーがフォーム入力や操作時に迷わないように「支援情報(ヘルプ)」を提供することを求める達成基準です。適合レベルは AAA(最も厳しいレベル)です。
目次
定義(WCAG 2.2 原文)
入力を求められる場面で、ヘルプが通常提供されるのであれば、その ヘルプも提供されていること。
つまり、ユーザーが正しく情報を入力できるように、補足説明や入力ガイドを提供することが求められます。
適用されるケース
| 適用対象例 | 内容 |
|---|---|
| 問い合わせフォーム | 名前、電話番号、住所などの入力欄に説明を添える |
| 申し込みフォーム | 郵便番号の書き方、パスワードの要件などの記載 |
| 会員登録 | パスワード条件(例:8文字以上、英数字含む)などの明示 |
| 専門的な入力欄 | 業界用語や略語などの意味を補足する案内文を表示 |
ヘルプの提供例
| ヘルプの形式 | 具体例 |
|---|---|
| ラベルの補足文 | 「電話番号(ハイフンなし)」 |
| プレースホルダー | 「例:123-4567」などの例示 |
| ポップアップヘルプ | 「?」アイコンにホバーすると詳細説明を表示 |
| フィールド下部の説明文 | エラーメッセージとセットで表示 |
達成している実装例
- パスワード入力欄に「8文字以上で、大文字・小文字・数字を含めてください」と記載されている
- 郵便番号の入力欄の近くに「ハイフンなしで7桁数字を入力」と明記されている
- 専門用語が補足説明やリンクで定義されている
未達成の例
- 入力ルールが明記されておらず、エラー時にしか指摘されない
- ユーザーが何を入力すればよいのか分からないフォーム構成
- 入力欄が多く、説明がなく戸惑うUI
この基準が重要な理由
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| ユーザー支援 | 初心者や認知障害のあるユーザーでも安心して入力できる |
| 誤入力防止 | エラー発生の抑制につながる |
| UX向上 | スムーズで分かりやすい操作体験を提供 |
| 補助技術対応 | スクリーンリーダー利用者も必要な情報を取得しやすい |
実装ポイント
| 実装項目 | 解説 |
|---|---|
| ラベルに説明文を添える | label要素に加えて aria-describedby を活用して詳細説明を紐づける |
| ヘルプアイコンの活用 | コンテキストに応じたポップアップで補足情報を表示 |
| 入力例の提示 | 「例:sample@example.com」など、具体的な例を提示する |
| ガイドページへのリンク | 詳細説明が長くなる場合は別ページへのリンクを用意 |
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 達成基準名 | 3.3.5 ヘルプ |
| 適合レベル | AAA(任意適合) |
| 要件 | 入力に関するヘルプが必要な場合は提供すること |
| 提供例 | ラベル説明、プレースホルダー、ツールチップ、説明文など |
| 目的 | ユーザーの入力ミス防止とサポートの強化 |
最終更新日:2025年12月01日
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