A
2.4.1 ブロックスキップ
アクセシビリティにおける達成基準 2.4.1「ブロックスキップ」(Bypass Blocks)【レベル A】は、キーボード利用者やスクリーンリーダー利用者が、ページ内の共通要素(ナビゲーションなど)を飛ばして、主要コンテンツに素早くアクセスできるようにするための基準です。
目次
要件
ページ内に繰り返し出現するコンテンツ(例:ナビゲーション)を飛ばして、主たるコンテンツに直接移動できる手段を提供すること。
対象となる「繰り返しブロック」の例
| 繰り返し出現する要素 | 説明 |
|---|---|
| グローバルナビゲーション(グロナビ) | 全ページに共通表示されるメニュー |
| サイドバー | よくあるカテゴリーリンクなど |
| ヘッダー・ロゴ | 毎ページ共通の上部領域 |
| フッターリンク群 | サイトマップ、著作権情報など |
実装方法(代表例)
方法1:スキップリンク(skip link)
<a href="#main-content" class="skip-link">本文へスキップ</a>
<!-- ページ内の本文コンテンツ開始地点に id を設定 -->
<main id="main-content">
<!-- 本文 -->
</main>
リンクは通常は非表示(position: absolute; left: -9999px; など)にし、キーボード操作(Tab)でフォーカスされた時だけ表示
方法2:ARIAランドマークを使用したナビゲーション
<nav role="navigation">ナビゲーション</nav>
<main role="main">本文</main>
※ARIAランドマークは支援技術でのスキップ支援には有効ですが、明示的なスキップリンクと併用が望ましいとされています。
具体例
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| ページ先頭からタブキーで30回押さないと本文に辿り着けない | 「本文へスキップ」リンクを最初に配置し、1回で移動可能 |
| 目に見えないリンクがずっと非表示 | フォーカス時にのみ可視化される設計で実装済み |
利点
- キーボード利用者が快適に操作可能
- スクリーンリーダーユーザーが迷子にならない
- 共通UIでページ間移動の効率向上
- 情報設計の構造化・アクセシビリティ向上
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 達成基準 | 2.4.1 ブロックスキップ(Bypass Blocks) |
| レベル | A |
| 目的 | 繰り返し出現するブロックを飛ばして本文に移動可能にする |
| 実装方法 | スキップリンクの設置、ランドマークロールの活用など |
| 推奨事項 | 最上部にキーボードフォーカスで表示される「本文へスキップ」リンクの設置 |
| 利点 | 支援技術利用者・キーボード操作ユーザーの利便性向上 |
特にWordPressやテンプレートベースのCMSを用いる場合、テンプレートにスキップリンクを初期実装することが推奨されます。
最終更新日:2025年12月01日
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